プロジェクト概要

| プロジェクト名 | 東京動物皮膚科センター/神宮前動物病院 |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 施工年 | 2階:2023年 1階:2025年 |
| 用途・種別 | クリニック |
| 対応内容 | インテリアデザイン |
| URL | https://tokyo-animal-dermcenter.com/ |
先生が抱えていた想い
動物も飼い主も安心できるクリニックをつくりたい
東京・神宮前にあるビルの2階に、動物クリニックを新たに開院する。そのプロジェクトに、ドムスデザインがデザインパートナーとして参画しました。
計画は、ビルをスケルトンからリノベーションし、1階にペットフレンドリーカフェ、2階にクリニック、3階にペットサロンを配置するもの。ビル一棟をペットと飼い主のための場所に生まれ変わらせる構想です。2023年に2階クリニックが完成。2025年には、院長の獣医皮膚科専門医取得を機に、1階に東京動物皮膚科センターをオープンしました。動物病院でありながら「病院らしさ」を感じさせない、飼い主がホッとできる空間をデザインで実現することが求められました。
ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと
コンセプトの共有

クリニックデザインにあたり、ドムスデザインがまず行ったのはコンセプトの共有でした。どんな病院にしたいのか、来院する動物と飼い主に何を感じてほしいのか。先生・設計者と目線をそろえることからスタートしています。
色彩言語の設計

「患者さんをホッとさせるもの」を実現するため、空間全体のカラースキームを設計しました。ベースにグレージュ・ライトグレー・ベージュ、引き締め役にダークブラウン、アクセントにティールブルーとグリーン。木の質感と曲線を組み合わせた統一言語を確立しています。
動線とアクセスの改善

ペットを連れた飼い主がスムーズに移動できるよう、ビルにエレベーターを新設。2階クリニックの入口は左官でレベルを調整し、段差のないアクセスを実現しました。機能面の課題を設計前に洗い出しています。
ドムスデザインでは、デザインの前に「先生との目線合わせ」「空間全体の色彩言語」「動線の課題」を読み解きます。
いきなり線を引かない。動物と飼い主、両方の体験を構想するところから始めるのです。
コンセプト 「ナチュラル&スタイリッシュエレガント」

動物病院は、飼い主にとっても緊張する場所です。ペットの不調、検査への不安、待ち時間のストレス。その緊張感は、受付に立った瞬間から始まります。
ならば、空間そのものが飼い主をホッとさせる存在になればいい。
「患者さんをホッとさせるもの」
ベージュとグレージュを基調に、ティールブルーとグリーンをアクセントに。木の質感、アーチや曲線のかたちで、病院らしい緊張感をほどきました。医療施設としての信頼感と、動物も飼い主も肩の力を抜ける居心地。その両方を叶える空間をデザインしています。
デザインの特徴
1. 肉球サインが迎えるエントランス
木の外壁に肉球のフロアサイン。奥へ続く廊下は、ライトアップしたグリーンの壁が迎える演出に。クリニックに入った瞬間から「動物のための場所」であることが伝わり、飼い主の緊張をやわらげるデザインです。
2.曲線が安心感を生む受付・待合
曲線を描くモザイクタイルの受付カウンター、アーチの開口部、丸い天井照明。ティールの扉がアクセントとなり、温かみと清潔感を両立。角のない空間が、飼い主と動物の両方に安心感を届けます。
3. 部屋ごとに表情を変えた診察室
ティール×木目、ライトブルー×白いレンガ調。診察室ごとにカラーコーディネートを変え、空間に変化を持たせました。診察室の扉には番号入りの肉球サインを採用し、わかりやすさと遊び心を両立しています。
4. 専門医の「第2章」を形にする1階計画
獣医皮膚科専門医の取得、院名変更を経て、2025年にビル1階に東京動物皮膚科センターをオープン。「動物医療界のトップを走るプロ集団」にふさわしい信頼感を、曲面の白い壁、セージグリーンのアーチ天井、白いタイルの受付カウンターで表現しています。
結果・成果
ビル一棟が、ペットと飼い主の居場所に
| ビル一棟リノベーション | 1階ペットフレンドリーカフェ・2階クリニック・3階ペットサロンの複合施設を実現 |
| デザインの一貫性 | 「ナチュラル&スタイリッシュエレガント」が全空間に貫かれている |
| バリアフリー | エレベーター新設・入口レベル調整でペット連れの移動をスムーズに |
| 事業の発展 | 専門医取得・院名変更を経て2025年に1階へ業務拡大 |
2023年にクリニック完成後、院長は獣医皮膚科専門医を取得。院名を「東京動物皮膚科センター」に改め、2025年には同じコンセプトを軸にビル1階へ業務を拡大しました。
