
キッカ経堂 オーナー 安藤様
同じものを建て続けることへの、静かな危機感がありました。
人口が増えていた時代には、均質な賃貸住宅でも安定して入居者が集まりました。しかし人口減少が進む今、他と同じものを建て続けることはリスクでしかない。そう感じていました。賃貸業界のものづくりそのものに、面白さを見出せなくなっていたことも正直なところでした。
土地探しから、一緒に動いてくれました。
他の設計事務所と比較検討はしませんでした。それよりも、設計した建物がしっかり機能するような土地をどこにするか。その段階からドムスデザインと一緒に考えていました。最初から当事者として関わってくれる姿勢が、何より心強かったです。
設計者の一存では決めない。
印象的だったのは、ワークショップを開いて多様な声を拾いながら設計を進める進め方です。女性ならではのきめ細やかな視点、施工会社に対して中立な立場を保ち続ける姿勢。それが一貫していました。こちらの想いを丁寧に引き出しながら形にしてくれる。そういう設計事務所は、なかなかいません。
賃料交渉をされたことは、一度もありません。
完成後、入居募集をかけると申込みは募集数の約5倍。空室に悩んだことは一度もありません。賃料は「どんな人に幸せに暮らしてほしいか」から逆算して決めていますが、その賃料のまま申込・契約が進んでいきます。退居された住人さんが次の住人さんをご紹介してくださったこともありました。建物が、人を呼ぶ力を持っているのだと感じています。
いい建物が建てば終わりではなく、それからが長い建物としての始まりです。ひとりひとりの住まい手を大切にできるかどうかが、普通のマンションと違うと思ってもらえる肝なのではないでしょうか。
