ギャラリーホテルKAGUYA

プロジェクト概要

プロジェクト名ギャラリーホテルKAGUYA
所在地ギャラリーホテルKAGUYA
施工年2020年
用途・種別宿泊施設
対応内容グランドデザイン
URLhttps://www.kaguya-kyoto.com/
バスルーム全体を茶室に見立てた茶室の湯
ギャラリーホテルKAGUYAのエントランス
アートや優雅なプライベートバス(貸し切り風呂)で特別感を演出
ギャラリーホテルKAGUYAのかぐや姫がお出迎えするコンセプトのフロント

オーナー様が抱えていた想い

京都に、物語のある隠れ家をつくりたい

世界中から観光客が集まる京都。宿泊施設は年々増え続けています。

その中で、オーナー様が求めたのは「数あるホテルの一つ」ではなく、物語のある隠れ家のようなホテルでした。
京都という土地が持つ歴史と文化を、表面的な和風装飾ではなく、空間そのもので体験できる場所。
泊まること自体が、京都を深く知る旅になる ―― そんなホテルをつくりたいという想いがありました。

ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと

「平安時代」という物語の軸を見出す

京都のホテルに和の要素を取り入れること自体は珍しくありません。
ドムスデザインが着目したのは、もっと深い部分。京都という街の原点である「平安時代」の美意識です。
その象徴として「かぐや姫」の物語を選び、ホテル全体のストーリーの核に据えました。

「花鳥風月」で全3室を構成する

1フロア1室、全3室という贅沢な構成。
この限られた部屋数を最大限に活かすため、日本の美意識の根幹にある「花鳥風月」をテーマに、各室をデザインする計画を立てました。
花の間、鳥の間、風の間。それぞれにまったく異なる世界観を持たせ、「どの部屋に泊まるか」を選ぶこと自体が旅の楽しみになる構想です。

「泊まる」と「浸る」を一体にする体験設計

客室だけでなく、フロント、プライベートバス、坪庭に至るまで、ホテル内のすべての空間に平安の物語を織り込む構想を練りました。
かぐや姫がお出迎えするフロント、月見をテーマにした貸し切り風呂、茶室に見立てたバスルーム。
宿泊者が建物に一歩足を踏み入れた瞬間から、平安の世界に「浸る」体験をデザインしています。

ドムスデザインでは、デザインの前に「土地の本質」「物語の軸」「空間ごとの体験」を読み解きます。
いきなり線を引かない。まず、宿泊者が平安の雅に浸れる物語をつくるのです。

コンセプト ―「平安の雅を体験する、隠れ家ホテル」

京都のホテルに泊まるだけなら、選択肢はいくらでもあります。
しかし、平安時代の美意識に「浸る」ことができる宿は、そう多くはありません。

1フロア1室、全3室。ギャラリーホテルKAGUYAは、その贅沢な空間を使って、花鳥風月の世界を体験させるホテルです。

「かぐや姫の物語に迎え入れられ、花鳥風月に包まれて眠る。京都の夜が、平安の雅になる」

平安時代をテーマにしたアート、優雅なプライベートバス、帯でつくったオリジナルのベッドスロー。
既製品ではなく、このホテルのためだけにつくられた要素で空間を構成しています。
隠れ家に滞在するように、静かに、深く、京都を体験する。それがKAGUYAの世界観です。

デザインの特徴

ギャラリーホテルKAGUYAの花の間の客室
ギャラリーホテルKAGUYAの花の間の客室
ギャラリーホテルKAGUYAの花の間のパーティーシンク付ソファ―コーナー

1. かぐや姫がお出迎えするフロント

ホテルに足を踏み入れた瞬間から、物語が始まります。
かぐや姫をコンセプトにしたフロントが宿泊者を迎え、平安の世界への入口となる空間です。

2. 花鳥風月 ― 3つの客室、3つの世界

【花の間】 春の白を基調に、昼と夜の桜をそれぞれ淡い紫と濃い紫で表現。パーティーシンク付きのソファコーナーを備え、華やかさと優雅さが同居する空間です。

【鳥の間】 鳥のアート「ちどり」を中心に、澄んだ空気、差し込む光、大樹、昼と夜の新緑をイメージ。自然の生命力を感じるパーティーシンク付きソファコーナーを配しています。

【風の間】 雄大な大地と暖かな光を、黒・赤・ゴールドで表現。茶室をイメージしたパーティーシンク付き畳コーナーでは、平安の雅をより深く体感できます。

3室すべてに、花鳥風月をテーマにした帯でつくったオリジナルのベッドスローを配置。既製品にはない、このホテルだけの特別な演出です。

3. 月見の湯 ― かぐや姫の昇天をイメージしたプライベートバス

貸し切りのプライベートバスは、かぐや姫の昇天をイメージ。
竹をモチーフにしたガラスモザイクを配したパウダーコーナー、竹をイメージしたバスルーム。
バスルーム全体を茶室に見立てた「茶室の湯」も備えています。

4. 季節を演出する坪庭

バルコニーから眺められる坪庭は、京都の四季を感じられる小さな庭園。客室の内と外をつなぎ、季節の移ろいを空間に取り込む仕掛けです。

結果・成果

オーナーの評価「唯一無二のホテルができあがった」と喜びの声
コンセプトの一貫性フロントから客室・バス・坪庭まで、平安の物語が貫かれたデザイン
差別化1フロア1室×花鳥風月テーマという唯一無二の構成
体験価値「泊まる」ではなく「平安の雅に浸る」体験を実現

花鳥風月をテーマに、平安の雅を体験しながら隠れ家に滞在する。
その物語を具体的にインテリアデザインで表現したことで、京都という激戦区において唯一無二の存在感を持つホテルが生まれました。

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