プロジェクト概要

| プロジェクト名 | Casa Pace(カーザ・パーチェ) イタリア語で「平和の家」 |
| 所在地 | 東京都杉並区 |
| 施工年 | 2002年 |
| 用途・種別 | 個人邸 |
| 対応内容 | 新築工事設計監理 |
オーナー様が抱えていた想い
「本物のイタリアを、東京の住まいに」
既製品の建材を組み合わせた家ではなく、イタリアの本物の素材と職人の技術で建てた家に住みたい。
Casa Paceは、そんなオーナー様の想いから始まったプロジェクトです。
しかし「イタリア風」の家をつくることと、「本物のイタリア」を家に宿すことはまったく違います。
見た目だけを真似るのではなく、素材の一つひとつをイタリアの地で選び、職人にオリジナルで発注し、東京の暮らしに融合させる。
それを実現できるパートナーが求められていました。
ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと
お客様と一緒にイタリアへ

カタログから選ぶのではなく、現地の工房を訪ね、素材を手に取り、職人と直接対話する。
家づくりの第一歩を「イタリアの地」に置くという、ドムスデザインならではのアプローチ。ヴェニスの金物。ヴェローナの大理石。
ひとつひとつが、オリジナル注文による職人の想いが入った手作り品ばかりです。
イタリアと日本、二つの文化を読み解く

イタリアの素材を使うからといって、イタリアの家をそのまま東京に持ってくるわけではありません。
ドムスデザインが取り組んだのは、イタリアの文化と日本の文化、両方の知恵を融合させる設計思想の構築です。
「家のまん中」をどこに置くか

家族が自然と集まる場所はどこか。
ドムスデザインが出した答えは、キッチンを家のまん中に配置すること。
料理をする場所が家の中心になれば、家族の動線が自然とそこに集まります。
家族の暮らし方から逆算して、空間の配置を決めていきました。
ドムスデザインでは、デザインの前に「素材との出会い」「二つの文化の融合点」「家族の暮らし方」を読み解きます。
いきなり線を引かない。お客様と一緒にイタリアの地を歩くことから、家づくりは始まるのです。みをつくるのです。
コンセプト 「家づくりは、ライフスタイルづくり」

家とは、壁と屋根でできた箱ではありません。
どんな素材に囲まれて暮らすか、どこで風を感じるか、家族がどこに集まるか。家のあらゆる要素が、住む人の日々の暮らしそのものをつくっていきます。
Casa Paceでは、お客様がイタリアの工房で素材を選ぶところから家づくりが始まりました。
ヴェニス、ヴェローナ、シチリア、ミラノ、トスカーナ・・・イタリア各地の職人が手がけた一点ものの建材が、この家のすべてを構成しています。竣工の頃には、お客様自身がすっかりイタリア通になっていたほど。
「家をつくる過程そのものが、新しいライフスタイルの始まりになる」
素材選びの旅から始まり、イタリアと日本の文化を融合させた設計を経て、世界にひとつだけの住まいが完成する。
それがCasa Paceの家づくりです。
デザインの特徴
1.南に翼を広げる建物のかたち
家は南に向かって翼を広げるように建っています。庭に面した大きな開口部に対して、北側は小さな開口。風が大きな窓から小さな窓へ圧縮されて風力が強まり、涼しく過ごせる仕組みです。イタリアの建築文化と、夏を涼しく過ごしてきた日本の知恵が融合した設計です。
2.イタリア式回廊
庭と部屋の間に「イタリア式回廊」という半外部の空間を設けました。
陽差しを防ぎながら庭を眺められる、内でも外でもない心地よい領域。イタリアの住宅に見られるこの回廊を、東京の住まいに取り入れています。
3. “フェラーリレッド”のキッチンが家の中心に
家のまん中に配されたキッチンは、鮮やかなフェラーリレッド。
家族が自然と集まる空間の中心に、イタリアの情熱を象徴する色を据えました。キッチンが家の「心臓」となり、暮らしのリズムを生み出しています。
4. イタリア各地の職人による一点もの
ヴェニスの金物、ヴェローナの大理石、シチリアの洗面台、ミラノのドア、トスカーナの窓。すべてがオリジナル注文による職人の手作り品です。
カタログから選んだ既製品は一つもなく、この家のためだけにつくられた建材が空間を構成しています。
結果・成果
竣工から16年を超えて、愛され続ける住まい
| 素材の本物感 | イタリア各地の職人によるオリジナル建材で構成 |
| 文化の融合 | イタリアと日本、二つの文化の知恵を住まいに実現 |
| お客様の変化 | 家づくりの過程で、お客様自身がイタリア通に |
| 長く愛される住まい | 竣工から16年以上を経ても変わらない魅力 |
家づくりの過程そのものがライフスタイルを変えたプロジェクトです。
お客様は竣工の頃にはすっかりイタリア通になり、家に対する愛着は16年を超えた今も変わりません。
「16年後のCasa Pace」としてその暮らしぶりが記録されていること自体が、この家の価値を物語っています。




