プロジェクト概要

| プロジェクト名 | 八女発心会 姫野病院 |
| 所在地 | 福岡県八女市 |
| 施工年 | 2014年 |
| 用途・種別 | 病院 |
| 対応内容 | インテリアデザイン |
お客様が抱いていた想い
来院した人に「楽しみ」を届けたい
病院の廊下はただの通路、各階はどこも同じ白い壁。来院した人にとって、病院は「用事を済ませる場所」でしかありません。
姫野病院の増築計画で求められたのは、来院した人に楽しみを届けるインテリアデザインでした。廊下を歩くだけでワクワクする。次のフロアに行ってみたくなる。そんな空間を、デザインの力でどう実現するか。それがこのプロジェクトのテーマです。
ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと
姫野病院で世界旅行

来院した人は、実際に旅行に出かけるわけではありません。ならば、病院そのものが旅先になればいい。ドムスデザインが導き出したのは「姫野病院で世界旅行」という発想でした。各階に世界の国をテーマとして割り当て、エレベーターを降りるたびに違う国に降り立つような体験を構想しました。
フロアに世界を割り当てる

フロアごとのテーマだけでなく、廊下にも通りの名前をつけました。3階ハワイなら「ホノルル通り」「アロハ通り」「ロコモコ通り」「ワイキキ通り」、そして「ハイビスカス広場」。4階フランスなら「シャンゼリゼ通り」「ルーブル通り」「ベルサイユ通り」「モンマルトル通り」「エッフェル広場」。廊下を歩くことが、街を散歩する体験に変わります。
カラースキームを策定

国ごとに色彩のイメージは異なります。ドムスデザインは各フロアにカラースキーム(色彩計画)を策定し、壁紙、床材、家具、照明の色を国のテーマに沿って統一する方針を固めました。
ドムスデザインでは、デザインの前に「来院した人の体験の構想」「フロアごとの国と通りの設定」「カラースキームの策定」を行います。
いきなり線を引かない。まず、病院を世界旅行の舞台に変える物語をつくるのです。
コンセプト 「世界旅行はいかがですか? 姫野病院で世界旅行」

病院はどの階も同じ風景。それが当たり前になっています。しかし、もしエレベーターを降りるたびに違う国に着いたら。廊下を歩くと「ワイキキ通り」や「シャンゼリゼ通り」の標識があったら。食堂がハワイのカフェのような空間だったら。来院した人の気持ちは、まったく変わります。
「エレベーターを降りると、そこはハワイ。次のフロアはフランス。その上はオランダ。病院にいながら、世界を旅する」
1階の美しい場所から始まり、2階でファーストクラスのおもてなしを受け、3階以降は世界各国へ。ハワイ、フランス、オランダ、イタリア、そして日本。廊下には通りの名前、広場には国のシンボル。来院した人の時間が「世界旅行」に変わる。それが姫野病院のインテリアデザインです。
デザインの特徴
1. 各階が世界の国になるフロアデザイン
3階はハワイ、4階はフランス、5階はオランダ、6階はイタリア、7階はジャパン。エレベーターホールから廊下、各室、食堂兼談話室まで、フロア全体がその国の色彩と空気感で統一されています。1階は世界の美しい場所をテーマに、2階はファーストクラスや5つ星ホテルのおもてなしをイメージした空間です。
2.廊下が「通り」に、ホールが「広場」になる自然
廊下には、その国の通りの名前がつけられています。
3階(ハワイ):ホノルル通り、アロハ通り、ロコモコ通り、ワイキキ通り
4階(フランス):シャンゼリゼ通り、ルーブル通り
5階(オランダ):ゴッホ通り、フェルメール通り
6階(イタリア):ローマ通り、ヴェネツィア通り
7階(日本):京都通り、江戸通り
各フロアの中心には、「ハイビスカス広場」「エッフェル広場」「チューリップ広場」「ヴァチカン広場」「お祭り広場」。廊下を歩くことが街歩きになり、来院した人の移動そのものに楽しみが加わります。
3. カラースキームで国の空気を表現する
各フロアにはカラースキーム(色彩計画)が設定されています。ハワイの明るいトロピカルカラー、フランスのエレガントな色合い、オランダのチューリップを思わせる鮮やかさ、イタリアの陽気な温かみ、日本の祭りの活気。壁紙、床材、家具、照明のすべてがその国のテーマに沿って統一されています。
4. 食堂も「旅先」の空間に
食堂兼談話室はカウンター付きのカフェのような空間にデザイン。食事の時間も旅先で過ごすような楽しさを届けています。洗面所のクロスにまでフロアテーマのこだわりを反映しました。
結果・成果
病院が、世界旅行の舞台になった
| 7フロアの世界観 | 各階に異なる国のテーマを設定した一貫したデザイン |
| 廊下の「通り」化 | 移動が街歩きの体験に変わる仕掛け |
| カラースキーム | 国ごとの色彩計画で各フロアの空気感を表現 |
| 来院体験の変革 | 「どの階も同じ」から「毎回が旅」へ、来院した人の体験を一新 |
姫野病院の増築計画で、7フロアすべてが異なる国のテーマで彩られた空間が完成しました。廊下には通りの名前、ホールには広場の名前。病院にいながら世界を旅する体験が、来院した人に楽しみと彩りを届けています。











