神戸大山病院

プロジェクト概要

プロジェクト名神戸大山病院
所在地兵庫県神戸市
施工年2019年10月
用途・種別病院
対応内容インテリアデザイン

病院が抱いていた想い

地域のイメージアップになる、ホスピタリティを感じる病院に

神戸大山病院が求めたのは、単に清潔で機能的な病院ではありませんでした。地域のイメージアップにつながるような、ホスピタリティを感じる病院。訪れた患者様やご家族が「この病院は違う」と感じ、地域の誇りになるような存在を、インテリアデザインで実現することが課題でした。

ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと

「ヨーロッパの邸宅」という世界観を設定する

病院らしさを脱するために、ドムスデザインが設定した世界観は「ヨーロッパの邸宅」。アートと緑に囲まれた邸宅にいるような心地よさを、病院の中に再現する構想です。待合は邸宅のリビング、受付はホテルのフロント、トイレはエレガントな化粧室。病院の各空間に「邸宅」の役割を割り当てる方針を立てました。

アロマで色分けする

B2階から6階まで8フロアある大規模病院。各階にどう個性を持たせるか。ドムスデザインが選んだテーマは「アロマ」です。ローズウッド、マンダリン、ティーツリー、ラベンダー、ローズ、ジャスミン、レモン、ベルガモット。それぞれのアロマが持つ効能(ストレス緩和、気力アップ、免疫力アップ、リラックス、リフレッシュ)を、各フロアの診療内容と結びつけてインテリアに落とし込む構想を立てました。

緊張感を和らげる

診察室、処置室、点滴室、化学療法室、CT室、リハビリ室。患者様が緊張する空間には、植物柄やアースカラーを使い緊張感を和らげるインテリアを計画。CT室は植物柄でリラックスできる空間に、リハビリ室は森の中にいるような楽しい空間に。検査や治療の内容に合わせて、空間の表情を変える方針を固めました。

ドムスデザインでは、デザインの前に「空間の世界観」「フロアごとのテーマ設計」「診療内容に合わせた空間の表情」を読み解きます。 いきなり線を引かない。まず、B2階から6階まで8フロアを一つのストーリーでつなぐ構想をつくるのです。

コンセプト 「アートと緑のあるヨーロッパの邸宅に居るような病院」

病院に入ると、どの階も同じ白い壁と蛍光灯。エレベーターを降りても、自分が何階にいるのかデザインからはわからない。多くの病院がそんな空間です。

もし、エレベーターを降りるたびに異なるアロマの世界が広がったら。2階はマンダリンの元気な色彩、4階はラベンダーの穏やかなトーン、6階はジャスミンの癒し。フロアごとに空気が変わり、それぞれの診療内容にふさわしい癒しが用意されていたら。病院にいながら、ヨーロッパの邸宅を巡るような体験になります。

「B2階から6階まで、8つのアロマが8つのフロアを彩る。病院全体が、アートと緑のある邸宅になる」

邸宅でくつろぐような待合、ホテルのようなおもてなしの受付、エレガントなトイレ、森の中のようなリハビリ室。病院のすべての空間にホスピタリティを宿す。それが神戸大山病院のインテリアデザインです。

デザインの特徴

1.邸宅のような待合とホテルのような受付

待合は、邸宅でくつろぐような空間に。受付はホテルのフロントを思わせるおもてなしのデザイン。エントランスに足を踏み入れた瞬間に「ここは普通の病院ではない」と感じさせます。トイレも女性・男性・多目的それぞれにエレガントなデザインを施しています。

2.8つのアロマが彩る8つのフロア

各階のインテリアをアロマで色分けしました。1階外来・健診はローズウッド(ストレス緩和)、2階回復リハビリ病棟はマンダリン(気力アップ)、3階一般病棟はティーツリー(免疫力アップ)、4階地域包括ケアはラベンダー(リラックス)、5階緩和ケアはローズ(リラックス)、6階透析はジャスミン(リラックス)、地下1階リハビリテーションはレモン(リフレッシュ)、地下2階オペ室はベルガモット(リラックス)。エレベーターホール、病室、待合のすべてに、そのフロアのアロマテーマが反映されています。

3.植物柄とアースカラーで緊張を和らげる医療空間

診察室、処置室、点滴室、化学療法室には植物柄やアースカラーを使い、緊張感を和らげるインテリアに。CT室は植物柄でリラックスできる空間に、リハビリ室は森の中にいるような楽しい空間にデザインしました。4床室では曲線のカーテンレールを採用し、廊下側にも陽光が届く工夫を施しています。

4. スタッフの空間にもデザインを

ホテルのようなスタッフステーション、ポップな家具とアートを取り入れた元気が出るスタッフ食堂。患者様だけでなく、毎日そこで働くスタッフにも心地よい環境をつくっています。

結果・成果

地域のイメージアップにつながる、ホスピタリティの病院

8フロアの統一デザインB2階~6階をアロマテーマで一貫して設計
邸宅のホスピタリティ待合・受付・トイレまでヨーロッパの邸宅のような品格
診療内容との連動各フロアのアロマ効能と診療内容を結びつけたデザイン
スタッフ環境スタッフステーション・食堂にもデザインを反映

B2階から6階まで8フロア、8つのアロマ。病院全体をヨーロッパの邸宅のようなホスピタリティで包んだインテリアデザインが完成しました。地域のイメージアップにつながる病院を、デザインの力で実現した事例です。

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