プロジェクト概要

| プロジェクト名 | ホテル福田屋 |
| 所在地 | 東京都目黒区青葉台 |
| 施工年 | 2022年 |
| 用途・種別 | 宿泊施設 |
| 対応内容 | グランドデザイン |
| 受賞歴 | 第30回 タカショー庭空間施工例コンテスト「和と創作の庭部門」金賞 |
オーナー様が抱いていた想い
都心の旅館を、時代に合った魅力ある宿に生まれ変わらせたい
東京・目黒区青葉台。渋谷にもほど近い都心に佇む旅館「ホテル福田屋」のリニューアルプロジェクトが始まりました。
都心の旅館という希少な立地を活かしながら、現代の旅行者にも選ばれる宿へと生まれ変わらせたい。ただ新しくするのではなく、この場所にしかない物語と魅力を、デザインの力でどう引き出すか。既存の建物に新たな価値を吹き込むリニューアルデザインが求められました。
ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと
「江戸」を物語の軸に

東京の都心に旅館がある。その事実から、ドムスデザインが導き出したのは「江戸」という世界観です。東京の原点である江戸の色彩、文様、素材感をデザインの軸に据え、現代の宿泊施設として再構成する方針を固めました。
光でアプローチを演出

旅館の体験は、建物に近づくところから始まります。ドムスデザインが着目したのは「光」の使い方。アプローチを光が導き、暖簾と光で宿泊者をお出迎えし、入口は花々と光で演出する。建物にたどり着くまでの道のりそのものを、デザインの対象として構想しました。
庭と浴室を一体でデザイン

旅館にとって庭と浴室は核心です。湯に浸かりながら日本庭園を望む体験を実現するために、庭と浴室を別々にではなく一体として設計する方針を立てました。この庭のデザインが、タカショー庭空間施工例コンテスト「和と創作の庭部門」金賞受賞につながっています。
ドムスデザインでは、デザインの前に「土地が持つ物語」「たどり着くまでの体験」「庭と空間の一体設計」を読み解きます。 いきなり線を引かない。まず、都心の旅館が持つべき世界観を構想するのです。
コンセプト 「江戸の世界観を、現代の旅館に」

都心にある旅館に泊まる。それだけで、ビジネスホテルとは違う特別な体験です。しかし「古い旅館」と「江戸の風情がある旅館」は、まったく違います。
もし、アプローチを歩く時点で光に導かれ、暖簾をくぐった瞬間に江戸の空気を感じられたら。浴室の壁に江戸の麻の葉柄が施され、湯に浸かりながら日本庭園を眺められたら。パウダーコーナーに江戸の色彩と竹のモチーフが息づいていたら。泊まること自体が、江戸の世界に浸る体験になります。
「光に導かれて暖簾をくぐると、そこは江戸。都心の旅館が、江戸の世界観で生まれ変わる」
季節の花々が迎えるアプローチ、江戸の色彩に彩られた空間、日本庭園を望む浴室。既存の建物に「江戸」という物語を宿すことで、都心にしかない旅館体験を生み出しました。それがホテル福田屋のリニューアルデザインです。
デザインの特徴
1. 光が導くアプローチと暖簾のお出迎え
宿泊者が最初に体験するのは、光に導かれるアプローチです。季節の花々が道を彩り、暖簾と光が宿泊者をお出迎え。建物にたどり着く前から「旅館に泊まる」という体験が始まっています。このアプローチのデザインが、第30回タカショー庭空間施工例コンテスト「和と創作の庭部門」金賞を受賞しました。
2. 江戸の世界観を纏った外観と入口
外観には江戸の世界観を取り入れ、入口は光と花々で演出。都心の住宅街の中に、旅館ならではの佇まいが静かに主張する外観デザインです。
3. 江戸の色彩と文様が息づくインテリア
パウダーコーナーには江戸の色彩と竹をモチーフにしたデザインを施しています。浴室の壁には江戸の麻の葉柄をモチーフに。和の伝統的な文様を現代の空間に翻訳し、宿泊者が自然に「江戸」を感じられるインテリアに仕上げました。
4.日本庭園を望む浴室
湯に浸かりながら日本庭園を眺める。旅館ならではのこの体験を、都心で実現しました。庭と浴室を一体でデザインすることで、入浴の時間が「江戸の庭に浸る」時間に変わります。
結果・成果
金賞受賞。都心の旅館が、江戸の世界観で生まれ変わった
| コンテスト金賞 | 第30回タカショー庭空間施工例コンテスト「和と創作の庭部門」金賞 |
| コンセプトの一貫性 | アプローチから浴室まで「江戸」の世界観が全空間を貫く |
| リニューアルの価値 | 既存建物に物語を宿し、新たな魅力を生み出すバリューアップデザイン |
| 庭と浴室の一体設計 | 湯に浸かりながら日本庭園を望む、都心ならではの旅館体験を実現 |
タカショー庭空間施工例コンテスト「和と創作の庭部門」金賞。この受賞が、デザインの力で既存の旅館が生まれ変わった事実を証明しています。アプローチの光、暖簾、季節の花々、江戸の色彩と文様、日本庭園を望む浴室。都心の旅館に「江戸」という物語を宿すリニューアルデザインが完成しました。








