大分リハビリテーション病院

プロジェクト概要

プロジェクト名大分リハビリテーション病院
所在地大分県大分市
施工年2017年
用途・種別病院
対応内容インテリアデザイン

病院が抱いていた想い

リハビリする場所を、元気になれる場所に変えたい

リハビリテーション病院のリハビリ棟。患者さんにとって、リハビリは回復のために必要なものですが、決して楽ではありません。毎日通う場所だからこそ、その空間が患者さんの気持ちを前向きにしてくれるかどうかは大きな意味を持ちます。

求められたのは、リハビリ棟を「明るい癒しのスタジオ」に変えること。体育館のような無機質な空間ではなく、自然を感じながらリハビリに取り組める場所。「ここで私は元気になる」と思えるような空間を、デザインの力でつくることが課題でした。

ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと

自然を感じるリハビリ

リハビリに取り組む患者さんの気持ちを支えるものは何か。ドムスデザインが導き出した答えは「自然」でした。花、森、光、空、水。自然の5つの要素をデザインの軸に据え、リハビリ空間のすべてに自然の癒しを取り込む構想を立てました。

フロアごとのテーマ設定

1階のテーマは「海と光」
2階のテーマは「森と風」

フロアごとに異なる自然をテーマにすることで、リハビリの場所が変わるたびに気分も切り替わります。各フロアにカラースキーム(色彩計画)を策定し、天井や床の形にまでこだわったデザインを計画しました。

全ての場所を心地よく

浴室は「四季」をテーマに、春夏秋冬の季節を感じながら入浴できる空間へ。トイレは生命の息吹を感じるリラックス空間。階段はカラフルな色彩で。そしてバックヤードや倉庫、汚物処理室に至るまで、スタッフが元気になれる場所としてデザインする方針を固めました。患者さんが過ごす空間だけでなく、スタッフが働く空間まで視野に入れた全体設計です。

ドムスデザインでは、デザインの前に「自然の要素の分解」「フロアごとのテーマ設計」「患者さんとスタッフ双方の空間」を読み解きます。 いきなり線を引かない。まず、リハビリ棟を「元気になれる場所」に変える構想をつくるのです。

コンセプト 「ここで私は元気になる」

リハビリの空間は、体育館のような場所が一般的です。広くて機能的だけれど、無機質で味気ない。毎日通う場所なのに、気持ちが上がる要素がない。

もし、1階でリハビリをするとき、海と光を感じられたら。2階に上がると、森の中にいるような空気に包まれたら。お風呂では四季の移ろいを感じ、トイレでさえ生命の息吹に触れられたら。リハビリに向かう足取りが、少し軽くなるのではないか。

「海と光の1階、森と風の2階。自然を感じながらリハビリする。ここで私は元気になる」

花、森、光、空、水。自然の5つの要素がリハビリ棟のすべての空間に息づき、来院した人の回復を後押しする。カラフルな階段、活力をくれるアート、季節を感じる浴室。リハビリする場所が「元気になれる場所」に変わる。それが大分リハビリテーション病院のインテリアデザインです。

デザインの特徴

1. 海と光の1階、森と風の2階

1階は「海と光」がテーマ。マリンを感じながらリハビリに取り組める空間です。カラースキームは海の色彩で統一し、天井や床の形にも波や光のモチーフを取り入れました。2階は「森と風」がテーマ。森を感じながらリハビリする空間で、グリーンを基調としたカラースキームで自然の中にいるような空気感を演出しています。

2.四季を感じる浴室とリラックスのトイレ

浴室は「四季」をテーマに、春・夏・秋・冬それぞれの季節を感じながら入浴できるデザイン。トイレは「生命の息吹を感じるリラックス空間」として、パネルの高さまで検討した丁寧な設計です。リハビリ以外の時間にも、来院した人が自然の癒しに触れられる空間をつくりました。

3. カラフル階段と活力をくれるアートした大浴場

階段はカラフルな色彩で彩り、フロアの移動そのものを楽しい体験に。館内にはアートを配置し、来院した人に活力を届けます。移動するだけの空間、通り過ぎるだけの壁にも、気持ちが前向きになる仕掛けを施しています。

4. スタッフが元気になれるバックヤード

職員ルームは「癒しの森」をテーマに、森の中で仕事をするような空間にデザイン。さらに倉庫や汚物処理室といったバックヤードにも、スタッフが元気になれるデザインを施しました。患者さんのケアを担うスタッフが、まず自分自身が元気でいられること。それが良い医療につながるという考え方です。

結果・成果

リハビリ棟が「元気になれる場所」に変わった

自然をテーマにした空間海と光(1階)、森と風(2階)でフロアごとに異なる癒しを提供
すべての空間をデザイン浴室(四季)、トイレ(生命の息吹)、階段(カラフル)まで一貫
スタッフ環境への配慮職員ルーム「癒しの森」からバックヤードまでデザインを反映
リハビリへの後押し「ここで私は元気になる」と感じられる空間で回復を支える

リハビリ棟のすべての空間に自然の要素が息づく、「元気になれる場所」が完成しました。来院した人だけでなく、そこで働くスタッフまで。病院に関わるすべての人の気持ちを前向きにするインテリアデザインです。

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