プロジェクト概要

| プロジェクト名 | Hotel Wing International Select 博多駅前 |
| 所在地 | 福岡県福岡市博多区 |
| 施工年 | 2016年 |
| 用途・種別 | ホテル |
| 対応内容 | インテリアデザイン |
ホテル事業者様が抱いていた想い
国際都市・博多で、ビジネスホテルの常識を変えたい
博多はアジアの玄関口であり、国際都市です。ビジネスホテルが乱立する中で、価格ではなくデザインの力で差別化し、安定経営につなげたい。泊まること自体を楽しんでもらい、印象に残るホテルにしたい。
ドムスデザインに求められたのは、博多という国際都市にふさわしく、特に女性のテンションが上がるようなコンセプトホテルのデザインでした。
ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと
世界のプチ&アートホテルをリサーチ

デザインの方向性を固めるために、世界の魅力的なプチ&アートホテルをリサーチ。コペンハーゲン(鮮やかな色彩)、ストックホルム(上質感)、パリ(ときめき)、フランス(映画の表現の仕方)、ドイツ(遊び心)。これらのキーワードを、博多のホテルにどう翻訳するかを検討しました。
Wing=空から世界へ

ホテル名の「Wing」に着目し、「空から世界へ」「空から始まる世界の旅」というコンセプトを導き出しました。博多という国際都市を起点に、世界9都市への旅が始まる。ロビーはファーストクラスラウンジ、各フロアは世界の都市。ホテル全体を一つの「旅の装置」にする構想です。
10のデザインポイント

各都市のインテリアを統一的に表現するため、10のデザインポイントを設定しました。ベッドヘッドボード、意匠照明、アクセントクロス、カーテン・ファブリック、椅子、ドアの色、家具の素材・色、カーペット、ミラー、ユニットバスのカラー・柄。この10項目を都市ごとに変えることで、各フロアにまったく異なる世界観を生み出す設計手法を確立しました。
ドムスデザインでは、デザインの前に「土地の個性の棚卸し」「コンセプトの構築」「デザインの仕組み化」を読み解きます。 いきなり線を引かない。まず、ホテルに泊まることが九州の旅になる仕組みをつくるのです。
コンセプト 「Wing ~空から始まる世界の旅~」

ビジネスホテルに泊まって、翌朝チェックアウトする。多くの宿泊者にとって、ホテルは「寝るだけの場所」です。しかし、国際都市・博多に泊まるなら、世界への扉を開く体験ができてもいいのではないか。
もしロビーがファーストクラスラウンジのような空間だったら。エレベーターを降りるたびに、違う都市に降り立つような体験ができたら。次はどの都市のフロアに泊まろうかと、選ぶ楽しさが生まれたら。泊まること自体が「世界を旅する体験」になります。
「ファーストクラスラウンジのようなロビーから、世界9都市へ。博多から始まる、空の旅」
ニューヨーク、メキシコ、ロンドン、アムステルダム、パリ、ローマ、イスタンブール、バルセロナ、そして博多。ワンフロアごとに異なる都市をテーマにし、女性のテンションが上がるような鮮やかな色彩とアートで表現する。それがHotel Wing International Select 博多駅前の世界観です。
デザインの特徴
1.ファーストクラスラウンジのようなロビー
ラグジュアリー感とわくわく感が共存するフロントロビー。旅と羽をモチーフにしたウェルカムアートがお客様をお迎えし、ここから世界の旅が始まります。空港ラウンジを思わせるアイテムやサインが散りばめられ、チェックインの瞬間から非日常の体験が始まる空間です。
2.世界9都市に降り立つ客室階
ワンフロアごとに異なる都市をテーマにデザイン。ニューヨーク、メキシコ、ロンドン、アムステルダム、パリ、ローマ、イスタンブール、バルセロナ、博多。エレベーターホールから客室まで、各都市の色彩と空気感が一貫して表現されています。博多のフロアでは、博多織りの柄をモチーフにしたデザインで地元の文化を取り入れました。
3.10のデザインポイントで都市を表現する仕組み
各都市のインテリアは、ベッドヘッドボード、意匠照明、アクセントクロス、カーテン・ファブリック、椅子、ドアの色、家具の素材・色、カーペット、ミラー、ユニットバスのカラー・柄という10のポイントで構成されています。この10項目を都市ごとに変えることで、同じ間取りの客室がまったく異なる世界に変わる。限られたコストの中で最大限の差別化を実現する、再現性のあるデザインシステムです。
4. 女性のテンションが上がるデザイン
世界のプチ&アートホテルのリサーチから導き出したキーワード「鮮やかな色彩」「上質感」「ときめき」「遊び心」を各フロアに反映。特に女性の宿泊者が「素敵」と感じるような色彩計画とアートの配置にこだわっています。
結果・成果
| シリーズの原点 | この案件の成功が大阪梅田・熊本・ノースウィング・名古屋栄へと展開 |
| 9都市の世界観 | ワンフロアごとに異なる都市テーマで「選ぶ楽しさ」を創出 |
| デザインシステム | 10のデザインポイントによる再現性のある差別化手法を確立 |
| 別館の追加依頼 | 3年後にノースウィング(別館)のデザインも依頼される信頼を獲得 |
博多駅前から始まった「世界を旅するホテル」の物語は、大阪梅田(華麗なるギャツビー)、熊本(九州九景の旅)、博多駅前ノースウィング(旅の第2章)、名古屋栄へと広がっていきました。土地が変わるたびに新しい物語が生まれ、5案件のデザインをご一緒させていただいています。




















