プロジェクト概要

| プロジェクト名 | ボールパーク柏の葉 |
| 所在地 | 千葉県柏市 |
| 施工年 | 2022年 |
| 用途・種別 | オフィス・商業施設 |
| 対応内容 | 内外装デザイン |
経営者様が抱いていた想い
野球への情熱を、建物そのもので体現したい
都心のオフィスビル。限られた空間の中で、福田財産コンサル様が求めたのは2つのことでした。
訪れたお客様が癒され、明るい気持ちになれる空間。そして、働くスタッフも毎日の出勤が楽しくなるような場所。財産コンサルティングという堅い業種だからこそ、オフィスそのものが会社の個性を伝え、人の気持ちを動かす存在であってほしい。その想いがこのプロジェクトの出発点でした。
ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと
世界観の構築

野球の本場、アメリカ。ドムスデザインが設定したデザインテーマは「オールドアメリカン」です。レンガ、キャノピー(庇)、フラッグ、アメリカンコミック。アメリカのボールパーク文化が持つ空気感を、日本の柏の葉に再現する構想を立てました。
野球を空間言語に

スコアボード、グラウンド、背番号、ボール。野球にまつわるモチーフを、そのまま飾るのではなく空間の機能要素に組み込む計画を立てました。スコアボードを食器棚に、グラウンドを商品開発室の床に、背番号をルームナンバーのサインに。野球の要素が空間の「機能」として自然に溶け込むデザイン言語を構築しています。
練習場とオフィスをつなぐ

室内練習場とオフィスが同じ建物にある強みを活かし、商品開発室にはガラス越しに練習する子どもたちを見ながら仕事ができるカウンター席を構想。練習の現場から商品開発のアイデアが湧くという空間の配置そのものが事業に貢献する仕掛けを、デザイン着手前の段階で計画しました。
ドムスデザインでは、デザインの前に「空間の世界観」「事業のモチーフの空間変換」「機能同士のつながり」を読み解きます。 いきなり線を引かない。まず、野球への情熱を建物に宿すための構想をつくるのです。
コンセプト 「野球への情熱が、建物のすべてに息づくボールパーク」

オフィスはオフィス、ショップはショップ、練習場は練習場。普通なら、それぞれ別の空間として設計されます。しかし、野球用品を扱う企業にとって、練習場もショップもオフィスも、すべてが「野球」という一つの情熱でつながっているはず。
ならば、建物全体を一つのボールパークにしてしまえばいい。そんな発想から、このコンセプトは生まれました。
「外観を見た瞬間からテンションが上がる。中に入るほど、野球の世界に引き込まれる」
オールドアメリカンの外観、スコアボードのカフェ、グラウンドの床の商品開発室、背番号のルームサイン。建物のすべてが野球の言葉で語りかける、それがボールパーク柏の葉の世界観です。
デザインの特徴
1. オールドアメリカンの外観とエントランス
外観はオールドアメリカンをテーマに、キャノピー(庇)とフラッグを配したエントランス。入口には「BALL PARK」の光るサインが来場者を迎えます。建物を見た瞬間に「ここは普通のオフィスじゃない」と感じさせるファサードです。
2.野球のモチーフが空間の機能になるインテリア
ショップはボールパークカラーで統一。カフェにはスコアボードをモチーフにした食器棚を設置し、外の雰囲気を醸し出す多目的空間に。商品開発室の床には野球のグラウンドをモチーフに塩ビシートを貼り分け、ガラス越しに練習する子どもたちを見ながら仕事ができるカウンター席も。各部屋のルームナンバーは背番号のようなサインで表現しています。
3. 部屋ごとに個性を持たせたオフィス空間
フリーアドレスの天井の高いオフィス、オレンジで気分が上がる商談ルーム、レンガの壁紙で外にいるような気分のミーティングルーム。社長室はヴィンテージの雰囲気を床・壁・家具で表現し、背面にはフェイクグリーンと流木のオブジェ。入口には企業理念をプランターBOXとコーディネート。部屋ごとにオレンジやグリーンといったテーマカラーを設定し、すべてが異なる表情を持っています。
4. 遊び心が詰まったトイレにも効く空間
懸垂しているトイレサイン、入りたくなる面白いドアデザイン、アメリカンコミックをモチーフにした壁紙、ボール柄のような壁紙の女子トイレ、落書きしたくなるような個室。トイレの一つひとつまでボールパークの世界観を貫き、来場者を最後まで楽しませます。
結果・成果
| 世界観の一貫性 | 外観からトイレまでオールドアメリカン×野球で統一 |
| 事業との連動 | 練習場を見ながら商品開発できるカウンター席 |
| 複合施設としての統一感 | 練習場・ショップ・カフェ・オフィスが一つの世界観で結ばれる |
| 遊び心 | 背番号サイン・スコアボード食器棚・懸垂トイレサインなど随所に |
練習場、ショップ、カフェ、オフィス、商品開発室。異なる機能を持つ空間が、「野球」という一つの情熱でつながった施設が完成しました。来場する子どもも、買い物に来るお客様も、そこで働くスタッフも、建物に足を踏み入れた瞬間からボールパークの世界に引き込まれます。






















