プロジェクト概要

| プロジェクト名 | GINZA NOA CLINIC(銀座ノアクリニック) |
| 所在地 | 東京都中央区(銀座並木通り) |
| 施工年 | 2025年 |
| 用途・種別 | 美容クリニック(再生医療CPCラボ併設) |
| 対応内容 | インテリアデザイン |
オーナー様が抱いていた想い
銀座にふさわしい、美と医療が融合するクリニックを
銀座並木通り。再生医療のCPCラボを併設した美容クリニックという、先端医療とラグジュアリーが同居する新しい業態の開院が決まりました。
求められたのは、銀座という立地にふさわしい品格と、美容クリニックとしての華やかさの両立です。VIPのお客様にも満足いただけるラグジュアリーな空間でありながら、医療施設としての清潔感と信頼感も損なわない。さらに、CPCラボという先端医療設備を空間の中にどう位置づけるか。美と医療と先端技術が一つの空間で調和するクリニックをデザインで実現することが求められました。
ドムスデザインのアプローチ ― 図面を引く前にやったこと
「雅」という世界観の構築

銀座の美容クリニックにふさわしいコンセプトとは何か。ドムスデザインが導き出したのは「雅」という一語です。日本の伝統美をベースに、モダンなラグジュアリーを重ねる。ゴールド、漆の赤、桜、月 ―― 日本の美意識を現代の美容クリニックに翻訳するデザイン言語を組み立てました。
空間ごとの「格」を設計

美容クリニックには、一般の施術室からVIPルーム、プレミアムルーム、応接室まで、異なる「格」の空間が求められます。ドムスデザインは各空間の格をどう表現し分けるかを事前に設計しました。施術室はシンプルな白+グレイッシュ木目、プレミアムルームは石目調の床で高級感をプラス、VIPルームはカーペット+ゴールドのアクセントクロス+巨匠のアート。素材と色の組み合わせで「格」のグラデーションをつくる構想です。
先端医療を見せるデザイン

CPCラボ(細胞培養加工施設)は通常、クリニックの裏側に隠れる存在です。ドムスデザインはこれを逆転させ、廊下から覗ける窓を設けて培養の様子を見学できるようにする計画を立てました。先端医療を隠すのではなく「見せる」ことで、クリニックの技術力と信頼性を空間で伝える発想です。
ドムスデザインでは、デザインの前に「空間の世界観」「格のグラデーション」「先端技術の見せ方」を読み解きます。 いきなり線を引かない。まず、銀座にふさわしい美と医療の融合を構想するのです。
コンセプト 「雅」

美容クリニックは「施術を受ける場所」。多くの患者さんはそう考えて来院します。しかし、銀座並木通りという立地で、再生医療のラボまで併設するクリニックに、ただ清潔なだけの空間ではふさわしくありません。
エレベーターを降りると、満開の桜がお出迎え。ゴールドの壁を背景に、漆をイメージした艶のある赤がアクセントに映える受付。月をイメージした真鍮の透かし模様の照明。銀座の街を見下ろしながら診察を受けるイタリア製デスク。
「銀座の雅を、美容クリニックに宿す。来院するたびに、美しくなる体験が始まる」
日本の伝統美とモダンなラグジュアリーが重なり合う空間。施術室からVIPルームまで、すべての空間が「雅」を纏う ―― それが銀座ノアクリニックの世界観です。
デザインの特徴
1. 日本の美意識が息づくパブリック空間
エレベーターを降りると、満開の桜が出迎えます。突き当たりの壁には桜の日本画を、壁・ドア・ドア枠それぞれに柄がつながるよう貼り合わせました。受付カウンターはあえてフラットで大きなテーブルにし、患者様とスタッフの垣根を低く。ゴールドの壁に漆をイメージした艶のある赤がアクセントに映えます。
待合の照明は月をイメージした真鍮の透かし模様。トイレのミラーも月をモチーフに、少し欠けた丸で表現。パウダーコーナーにはベネチアンモザイクガラスタイルを贅沢に使い、手洗いボウルと水栓金物も陶器や磁器で一つひとつ異なるバリエーションに。
2. 格のグラデーションを施術室からVIPルームまで
すべて個室の施術室は、清潔感ある白にグレイッシュな木目のアクセント。プレミアムルームは石目調の床で高級感をプラス。VIPルームはカーペット+ゴールドのアクセントクロスに巨匠のアートが映える特別な空間。素材と色の組み合わせで「格」のグラデーションをつくり、患者様の体験に応じた空間を用意しています。
3. 銀座の風景と先端医療を「見せる」空間
天井高を活かした2.3mのドア、銀座の街を眺めながら歩く廊下。診察室にはイタリア製デスクを配し、並木通りを見下ろしながら診察を受けられます。オペ室は天井やドアに木目を施して冷たくなりすぎない配慮を。
再生医療のCPCラボには、廊下から覗ける窓を設置し、培養の様子を見学できる仕組みに。銀座の風景も、先端医療の技術力も、隠すのではなく「見せる」。それが、このクリニックの医療空間に共通するデザイン思想です。
4. ディテールに宿る「雅」
丸みのあるミラー、こだわりのコート掛けフック、ほんのり和風柄のプリーツスクリーン、長い廊下の壁面を利用した造作収納庫。大きなデザインだけでなく、手に触れるもの、目の端に映るものまで「雅」を貫いています。
結果・成果
美と医療と先端技術が「雅」で融合したクリニック
| コンセプトの一貫性 | エントランスの桜からトイレの月ミラーまで、「雅」が全空間を貫く |
| 格のグラデーション | 施術室・プレミアム・VIPと素材・色で「格」を表現し分ける |
| 先端医療の可視化 | CPCラボを「見せる」窓で技術力を空間デザインに変換 |
| ディテールのこだわり | 手洗いボウル・水栓金物・ミラー・フックに至るまで個別にデザイン |
銀座並木通りに、再生医療のラボを併設した美容クリニックが誕生しました。「雅」というコンセプトのもと、日本の伝統美とモダンなラグジュアリーが融合した唯一無二の空間。美と医療と先端技術が、一つのデザインで調和しています。



























